オトテール en Trio ートラヴェルソ・デュオ《イネガリテ》特別公演

【出演】
トラヴェルソ・デュオ《イネガリテ》： 相川郁子・野崎真弥
ヴィオラ・ダ・ガンバ： 折原麻美
チェンバロ： 名越小百合

【曲目】
トリオによるソナタ集 Op.3 より
ト長調、ロ短調、ホ短調
フルート二重奏のための組曲 第1番 ロ短調 Op.4
フルートと通奏低音のための組曲 　　　　　他

✳︎ 昼夜2公演

トラヴェルソ・デュオ《イネガリテ》にとって、ジャック・オトテールは特別な作曲家です。
二人がまだブリュッセル王立音楽院の同級生になったばかりの頃、初めて一緒に演奏した曲の一つが、J. オトテールの二重奏組曲でした。
ともに留学を終え、日本で《イネガリテ》として活動を始めてからも、オトテールの作品はプログラムの中に頻繁に取り入れてきました。

バロックの音楽に適した横笛（バロックフルート／トラヴェルソ）は17世紀後半、フランスの宮廷で流行し始めますが、暫くの間、この楽器用の作品はありませんでした。
18世紀に入ると、トラヴェルソのための作品が作られ始めます。
その最初期の作曲家の一人が、トラヴェルソの名手 J. オトテールです。
彼の作品は、黎明期のものでありながらすでに非常に完成度が高く、この笛の魅力を最大限に引き出すように作られています。

そんな先駆者かつ巨匠であるオトテールの音楽に魅了され続けてきた《イネガリテ》が、彼の生誕350年を記念して企画したのが本公演です。
今回はブリュッセル時代の仲間 二人の力を借り、J. オトテールのトリオを中心に演奏いたします。
通奏低音付き独奏曲や、《イネガリテ》の大切なレパートリーである二重奏組曲も併せてお聴きいただきます。
J. オトテールの音楽の豊かな世界を、どうぞお楽しみください。