Liederabend 春の夜の夢 ～シューマンへのオマージュ～　

ドイツリートの世界へようこそ！
作曲家ローベルト・シューマンの誕生月である６月に彼を想うコンサートを、彼の音楽を愛する者たちとともに…。その願いからピアニスト清水真美さんと準備を重ね、ようやく2023年６月、このプログラムを皆様にお届けすることになりました。
《リーダークライス》Op.39（1840年）は、シューマンがアイヒェンドルフの詩に作曲したロマンティックな歌曲集。第５曲〈月夜〉のピアノパートに「結婚 Ehe」の音名が秘められているなど、夢想に満ちた作品です。ピアノ曲集《暁の歌》Op.133（1853年）は、シューマン晩年の孤高の境地を映し出します。
さらに、彼に敬愛の念を抱いていた二人の作曲家、フーゴ・ヴォルフとエドヴァルド・グリーグの作品が、プログラムに花を添えます。あたかもシューマンOp.39を補完するかのように書かれたヴォルフの《アイヒェンドルフ歌曲集》（1888年）。またノルウェー出身でライプツィヒに学んだグリーグによるドイツ語歌曲集《６つの歌》Op.48（1889年）は、ハイネ、ゲーテほか、中世のミンネゼンガー　ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの詩も取り上げられている異色のドイツリート集。繰り広げられる「春、夜、夢」の世界…。
歌曲演奏に理想的な音響空間、250席の五反田文化センター音楽ホールで、どうぞお楽しみください。　 (馬淵元子)

【出演】　
ソプラノ 馬淵元子　　ピアノ 清水真美

【日時】　
2023年6月15日（土）　19:00開演（18:30開場）

【曲目】
シューマン《リーダークライス》Op.39
シューマン《暁の歌》Op.133　 （ピアノ独奏）
ヴォルフ　《アイヒェンドルフ歌曲集》より
楽士　　セレナーデ　　夜の魔法
グリーグ　《６つの歌》Op.48
ほか

【チケット料金】
全自由席　前売券 ３５００円　 （当日券 ４０００円）
カード決済、コンビニ決済が可能です。（TIGET会員登録が必要です。）
その他、銀行振込でも承ります。下記イベント問い合わせフォームよりご連絡ください。振込先をメールでお知らせいたします。（振込手数料はお客様のご負担となります。）

【出演者プロフィール】
馬淵元子 　Motoko Mabuchi 　（ソプラノ）
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程にて音楽学(西洋音楽史)を修了。在学中より声楽を始める。2003～2006年ウィーンに留学。帰国後、シューマンの《女の愛と生涯》などドイツリートやバロック声楽で数々の公演に出演。2020年にドイツ歌曲研究会 TALISMANEを立ち上げ、ドイツリートを中心にした自主企画コンサートシリーズを開始。記事発信（とりのうた通信 https://note.com/vogelsang8）と併せて、歌曲の魅力を伝える活動を行っている。フォルテピアノを用いたリート演奏にも取り組むほか、2022年には鍵盤楽器奏者 武久源造氏の歌曲作品を演奏、好評を博した。声楽を誉田昭宏、ミルカーナ・ニコロヴァの各氏に師事。各種講習会等にてグンドゥラ・ヤノヴィッツ、木島千夏、小森輝彦の各氏のクラスを受講した。日本グリーグ協会会員。ウェブサイト https://motokomabuchi.jimdofree.com/

清水真美　Mami Shimizu （ピアノ）
神奈川県出身。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業、同大学院修士課程修了。その後オランダ・アムステルダム音楽院に留学し、2001年同音楽院を修了。オランダ国内各地にて演奏活動を行いながら研鑚を積み、2006年4月に帰国。
2003年より、定期的にソロリサイタルを開催しながら後進の指導にあたっている。これまでに鈴木敬子、谷康子、クラウス・シルデ、田辺緑、ヴィレム・ブロンズの各氏に師事。現在、昭和音楽大学ピアノ科非常勤講師。