彩り -2本のフルートによるトリオソナタ-

「トリオソナタ」といえば弦楽器を含む楽器編成や、ほかにも様々な楽器編成の作品が多くありますが、今回はその中でもフルート2本と通奏低音によるトリオソナタを集めました。
18世紀ドイツにおいてJ. S. バッハを凌ぐ名声を博していた多作曲家のテレマン、30年近くドレスデンの宮廷楽長を務め、オペラ作曲家としても活躍したハッセ、テノール歌手でありハッセと同じくオペラ作曲家として名を揚げたK. H. グラウン、そしてフリードリヒ2世のフルートの師であり、奏者、作曲家、楽器製作者としても活躍したクヴァンツ、彼ら4人の作品を皆様にお届けします。
かさなり合う2本のフルートの旋律、その柔らかな響きをお楽しみいただけたら幸いです。

◎プログラム
G.P.テレマン／ターフェルムジーク(食卓の音楽)よりトリオソナタ ニ長調 TWV42:D5
J.J.クヴァンツ／トリオソナタ ホ短調 QV2:20、イ短調 QV2:40
J.A.ハッセ／トリオソナタ ニ長調 Op.2-6
K.H.グラウン／トリオソナタ イ長調 GraunWV B:XV:62

◎出演者
フラウト・トラヴェルソ　黒沼千比呂・鈴木万里子
バロック・チェロ　懸田貴嗣
チェンバロ　西野晟一朗